泉屋博古館は京都にある博物館で、1960年に住友家が約500点の青銅器と古銅鏡からなるコレクションを専門に展示する博物館の設立を決定しました。中でも最も価値のある2点の青銅器は、第15代当主・住友春翠の旧蔵品である商代の「夔神鼓」と商代の「虎食人卣」です。1970年、京都の鹿ケ谷に泉屋博古館青銅器館が完成し開館しました。1986年には、青銅器館の隣に企画展示用の新館が建設されました。2002年には、東京の六本木に泉屋博古館分館が開設されました。
所蔵品は3,000点以上にのぼり、中核をなすのは約500点の中国青銅器および古銅鏡です。「泉屋」の名は家の商号に由来し、「博古」は中国宋代の青銅器図録『宣和博古図録』にちなんでいます。
「中国青銅器時代」をテーマにした展示は泉屋博古館の常設展であり、所蔵する約500点の中国青銅器をもとに、「青銅器の名品」「青銅器の種類と用途」「青銅文化の発展」の3つの常設展示室と、毎年テーマが変わる企画展示室を設け、青銅器の歴史、種類、用途を紹介し、青銅芸術の魅力を紹介しています。
- 「青銅器の名品」では、商代の「夔神鼓」や「饕餮紋方罍」など、所蔵する中国商周時代の青銅器の傑作を展示しています。「夔神鼓」は現存が確認されている2点の商代青銅鼓の一つで、胴体に伝説上の音楽をつかさどる楽官「夔神」の文様が鋳造されていることに由来して名付けられました。この鼓は全体が緑漆古色を呈し、頂部には一対の鳳鳥が鋳造され、両面にはワニ革が張られており、器壁の厚さはわずか3〜5ミリメートルで、商代青銅器の高い技術水準を示す作品です。
- 「青銅器の種類と用途」では、青銅器の主な分類や、祭祀、宴会、儀式などの場面での使用法を紹介しており、楽器の「驫羌鐘」、酒器の「見卣」、食器の「螭紋甗」、礼器の「蛙蛇紋盤」などが展示されています。
- 「青銅文化の発展」では、銅鏡を中心に秦漢時代以降の中国青銅文化の発展を紹介しています。重要な展示品には、西漢の「提梁壺」や唐代の「仁寿狻猊鏡」などが含まれます。
博物館の通常の開館時間は10:00〜17:00で、月曜日は休館です。ご来館前に公式サイトで営業時間をご確認ください。交通手段はバスのみですが、比較的便利で、バス停を降りてすぐが入り口なので、あまり歩く必要はありません。国内の美術館と比較すると規模は小さいものの、環境は非常に良く、展示品はどれも逸品揃いです。しかも全く混雑しておらず、休憩室もあり、各種ドリンクが無料で提供されています。
夔神鼓、商後期
虎食人卣、商後期
鴟鴞卣、商後期
瓿形卣、商後期
鴟鴞尊、殷後期
戈卣、商後期
虎鎛、春秋前期
象文兕觥、殷後期
展示館全体はそれほど広くなく、上下2階建てです。ボランティアの方以外はほとんど来館者がおらず、来館者も主に日本の高齢者です。ボランティアの方も比較的高齢ですが、非常に熱心に解説サービスを提供してくれます。ただし日本語のみとなります。
企画展示エリアへ続く通路があり、ここでは時々展示内容が更新されます。エリア自体は広くありませんが、当時の展示は「和歌と物語の絵画:大和絵の風雅の世界」でした。館内での写真撮影は禁止されています。













