世界文化遺産 白川郷

白川郷と五箇山の合掌造集落は、日本の飛驒地方にある白川郷(岐阜県大野郡白川村)および五箇山(富山県南砺市)地域の合掌造集落の総称です。1995年12月9日にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

合掌造とは日本特有の民家形式の一つで、茅葺きの屋根が特徴であり、その切妻屋根の形状が手を合わせた姿に似ていることから「合掌」と呼ばれています。合掌造は木造建築で、建設過程で釘を一切使用していませんが、非常に頑丈な構造をしています。屋根の勾配が非常に急なのは、積雪が滑り落ちて堆積しないようにするためであり、冬期の大雪による屋根の倒壊を防ぐ目的があります(ヨーロッパの建築と同様)。合掌造の屋根の茅は30〜40年ごとに葺き替える必要があります。茅の葺き替えには多大な労力を要するため、哪家の屋根を修繕する際には村人全員が協力して作業を行います。この相互扶助の仕組みは「結(ゆい)」と呼ばれています。

伝承によると、この建築様式は13世紀初頭、源平合戦に敗れた平家一族が深山に逃れ、寒さをしのぎ追手から隠れるために建てたものとされています。現存する建物の多くは、江戸時代中期から後期にかけて建てられたものです。

合掌造を世界に紹介したのは、ドイツの建築学者ブルーノ・タウトです。彼は1935年頃に日本で伝統的民家の調査を行い、実際に合掌造を訪れて深く感銘を受け、著書『日本美の再発見』の中で「極めて合理的であり、日本国内でも非常に珍しい伝統的な庶民建築である」と絶賛しました。

白川郷は当初ダム建設の予定地となっていましたが、反対運動が起こる中で、日本人は合掌造を保存する必要性に気づきました。そこで1967年以降、現存最古で400年の歴史を持つ「和田家住宅」(国指定重要文化財)を中心に、各地から合掌造の家屋を白川郷に移築・保存し、現在では最大の合掌造集落を形成しています。現在、白川郷には113棟の合掌造建築があります。

これらの特殊な建築を適切に保護するため、集落の住民が保護運動を起こし、1971年に「白川郷荻町集落自然環境を守る会」を設立して、資産保護のための住民憲章を制定しました。1976年には文化財保護法に基づき、「重要伝統的建造物群保存地区」として包括的な保護が行われるようになりました。そして1995年、白川郷と五箇山の合掌造集落は世界文化遺産に登録されました。

この場所は大変有名ですが、交通の便はあまり良くなく、自家用車以外ではバスでのアクセスに限られます。濃飛バスや岐阜バスなどが富山、金沢、高山などから白川郷行きのバスを運行していますので、japanbusonline.comで事前に乗車券を購入しておくことをお勧めします。指定された場所で時間通りに乗車してください。富山から白川郷までは約1時間半の道のりで、沿途の風景もとても美しいです。

残念ながら訪問当日は雨で霧が濃く、写真の写りは今ひとつでしたが、それでもやはり素晴らしい景色でした。

村内にはクマ出没注意の看板が複数箇所設置されています

村内の商業施設は中国の古い町並みに似ており、特産品やお菓子を売る店が多くあります。

観光客で溢れかえっています

 

 

集落全体を一望できる展望台があり、無料シャトルバスが往復していますが、実際には徒歩でも10分ほどで登れます。混雑している場合はバスを待たずに歩いたほうが良いでしょう。

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